「ったく...また片付けてない!これも出しっぱなし!」
「ゲームする前に宿題する約束でしょう?なんでやってないの?」
「着替えた服は洗濯物として出しなさいって、言ってるでしょ!」
子供のいる家庭では、ほぼ毎日こんな会話が繰り返されているのではないでしょうか?
(もしかしたら手のかかる旦那さんも似たような感じかもしれませんが...)
今回は、『言うことを聞かない子供の対処法』についてです。
実際にうちの子供たちに対して、この方法を試してみたところ、
全然聞かない → たまに聞く → 割と聞く
といった感じに成長しつつあります。
なので、「うちの子、私の言うこと全ッ然聞かない!!!」と、キレかけているパパ・ママにはオススメの対処法なんです。
叱り疲れて諦める前に、ちょっと試してみませんか?
聞かない時はまず、『言い過ぎ』と『タイミング』に注意!
あなたの子供が言うことを聞かないのは、もしかしたら、
- たくさん言い過ぎ
- 言うタイミングが悪い
といった事も原因のひとつなのかもしれませんよ。
たくさん言い過ぎはダメ
まず、言い過ぎはダメです。
大人もそうですが、ダメ出しをされ続けると、自信も無くなるし、やる気もどんどんなくなっていきます。
親の言い分からすれば、
「お約束を守らないから、その都度注意しているの!」
というのはわかります。ホントにそうですよね!
でも、子供は記憶力が良い反面、注意力も散漫な為、とても忘れっぽいところがあります。
何かに集中して夢中になっている時や、本人にとって優先順位の高いことをしている時は、たぶん言っても無駄でしょう。
言うタイミングも重要!
言うことを聞かせるのであれば、『言うタイミング』も重要だと思います。
絵を書いているとか宿題やっている時とか、そういう時は出来れば待ってから注意した方が効果的です。
(当然ですが、ゲームと漫画を読んでる時は別です。)
集中している事が終わった時なら、意外と素直に聞いてくれるかもしれませんよ。
効果的な3つの対処法!
では次に、効果的な対処法について、お伝えしていきますね。
オススメは、
- ダメな時は放置する
- 出来たことにしてほめる
- お約束事は目につく場所に掲示する
の3つです。では、順番にみていきましょう。
1.ダメな時は放置する!
部屋が散らかっている時や、物を置きっぱなしにしている時などは、
「コラ!やりなさいって言ったでしょ!」と言いたくなりますが、まずはグッと我慢してみましょう。
先ほど、『言うタイミング』について触れましたが、ちょっと遊んで満足すると、落ち着いてくるので同時に集中力が途切れます。
この状態なら、夢中になっている事がない分、素直にお片付けの指示を聞きやすいと思います。
ちなみに、毎回同じ事を注意していると、
出来ていない度に注意する → 言われてた時にやればいい
という習慣が根付いてしまいます。
これが悪化すると、『言われなければやらない』という悪い癖が大人になっても残ってしまいますので、注意して下さいね。
でも、
「玄関の靴を揃えなさい」
「帰宅したら洗濯物を出しなさい」
こういったお約束は、出来ていなければすぐに注意したいですよね?
次はそういった場合の言うことを聞かせる方法です。
2.出来たことにしてほめる!
何か出来た時には
「ちゃんと出来たね。えらい!」
「やってくれて助かるよ。ありがとう。」
と、ほめてあげたり、感謝の気持ちを伝えたりしましょう。
しかも、ここからがポイントなのですが、とりあえず、出来てなくてもほめます。
ちょっと良く分からないかもしれませんが、こんな感じです。
手洗いうがいをさぼっても、洗面所に近づいたら、
「手洗いうがい、これからするの?えらいね」
洗濯物を出していなくても、脱衣所の前を通ったら
「洗濯物そこに出しておいてくれると助かる。ありがとう。」
という風にまだやってないのに先回りして、ほめたり、お礼を言います。
他にもこんな時には、とりあえず、ほめちゃいましょう。
- 靴を揃えていない → たまたま靴をキレイに脱いでいた
- 食事の後お皿を片付けない → 飲み物を飲んだ時にコップだけ片付けた
- 平日の朝起こしても起きない → 休日の朝遊びたくて自分から早く起きた
こういった部分的な達成項目についても「出来たね!」「ありがとう!」をかぶせていくと
本人にその気がなかったとしても、
「えーっと...うん(なんかほめられたぞ?)。」
という感じになり、喜んでもらえた達成感と、「やらないと気まずい...」という使命感を持たせることが出来ます。
言い方が悪いかもしれませんが、無理やり良い子にしちゃう感じですかね。
でも、感謝の気持ちと出来た事に対する評価を伝えていけば、いずれは本当に出来ちゃう子供になっていきます。
私自身反省していることではあるのですが、親からすると子供って、
- 片付けて当たり前
- お手伝いをして当たり前
- 言うことを聞くのがあたり前
そう思ってしまう事はありませんか?
大人相手の時は感謝の気持ちを伝えたり、ほめたりしますよね?
それと同じように子供だって、ちゃんと出来たらきちんと評価してあげてください。
3.お約束事は目につく場所に掲示する
小学校や職場では、学級目標や、会社方針などを壁に掲示していますよね?
これって、家庭でも当然ですが、効果があるんです。
- パパ・ママとのお約束
- 家族の役割分担
みたいな感じのものを、目につくところに掲示しておくのがオススメですね。
普段から目にしていると、「あ!そうだ。やるのが当たり前だっけ。」と、自発的に行動する可能性が高くなりますよ。
我が家では、100均のホワイトボードに書いています。
1週間の内に約束が守れた場合は、土日のゲーム時間を伸ばしてあげたり、お夕飯に好物を作ってあげます。
反対に全然ダメな場合は、最悪ゲーム時間の短縮・お手伝い強化といった罰則を設けているんです。
ちなみに、うちは姉と弟の二人姉弟ですが、娘は掲示しても見てないふりをしてサボります。
でも、息子はママにほめて欲しくてちゃんとやります。
すると、土日のゲーム時間にも差が出てくるため、娘も渋々言うことを聞くことに...
その時、
「お姉ちゃんえらい!最近ちゃんと出来ているね!」
「弟のお手本になっているな。やっぱ違うわー。」
という感じでほめます。そうすると、娘も悪い気はしませんから、自然とやる気が出てきます。
それを聞いた弟は姉に嫉妬して、「ボクも出来るもん!」と頼んでいないお手伝いまで頑張り出すことも!
更に、ここでちょっとコツがあるのですが、子供に限らず、みんな感謝されるのって嬉しいものですよね?
なので、
「助けて欲しい、やってくれると助かる!」
といった姿勢をみせると、パパ・ママにほめて欲しい子供はきっと率先して動いてくれるはずです。
でも、成長して中学生の反抗期くらいまでひねくれてしまうと、効果が薄いかもしれません...
これについては、小さい子供のうちに下地を作っておくことをオススメします。
まとめ
ということで、これらのことを試していけば、きっと子供は素直に言うことを聞いちゃう罠にはまってくれるでしょう(笑)!
では、今回のまとめです。
- 言い過ぎは逆効果
- 言うタイミングはちゃんと見計らって
効果的な3つの対処法
- ダメな時はしばらく放置してみる
- ちょっとでも改善したら、とりあえずほめる
- お約束事は目につく場所に掲示する
それと、最後にひとつだけお伝えしておきますが、今回のこの方法は、
「これを試した日から、魔法の様に子供が言うことを聞くようになる!」
といった方法ではありません。
子供の自発性を育てるのが狙いです。
ただし即効性が無いとはいえ、2週間とか、遅くても1ヶ月位で必ず効果が現れてきます。
今までの言っても言っても聞かない苦労を考えれば、それでも劇的な効果があると思えませんか?
自分の普段の様子を思い出しながら、広い心で子供の成長を見守ってみては如何でしょうか?
って、言いながら、ちょいちょいお説教してますけどね(それも大事だと思いますよ)。
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