節分の日は、我が家は豆まきのあと、大豆やお菓子を食べるだけで、決まった夕食はありませんでした。
でも最近では、恵方巻きがすっかり浸透し、我が家でも
「巻きずし食べたほうがイイんじゃね?」という感じになってきています。
でも、どうせなら、他にも節分の時に食べると良い物は何か、知っておきたいですよね。
ということで、今回は節分の食べ物の意味と由来についてです。
自分の実家では食べなかったものばかりだったので、ちょっとびっくりしました。
節分の食べ物の意味と由来!
節分の時に食べるものについて調べてみたら、結構たくさんありましたよ。
メジャーなものからニッチなものまで、全部で8つ。
- 恵方巻き
- 福豆
- そば
- うどん
- けんちん汁
- いわし
- くじら
- こんにゃく
では、順番に意味や由来についてみていきましょう。
福豆
まずはコレです。
ド定番というか、節分と言ったら豆ですね。
昔は、節分に使われる大豆は、豆まきの前に必ず神棚にお供えしていました。
お供えした大豆は福豆と呼ばれ、神様の力が宿ると信じられていたんです。
なので節分の日は、お供えした福豆のご利益を得ようというなごりから、全国各地で大豆料理が食べられています。
節分の豆まきの他、五目豆にしたり、大豆ご飯を一緒に炊いた
大豆ご飯なんてのもありました。(グリンピースじゃないのね)
ちょっと気になったので、作り方です。
炒り大豆 100g
お米 3合
お酒 大さじ1
塩 小さじ1
昆布 10cm
作り方は超カンタンです!
材料を全部炊飯器に入れて、柔らかめの水加減でご飯を炊くだけ。
あっさりしていて、ほっとする味がしますよ。
普通の豆ごはんはグリンピースを生でいれちゃいますが、
大豆ご飯は香ばしくなるように、炒り大豆(福豆)を使います。
福豆については、こちらの記事に詳しく書いてありますので、読んでみてください。
恵方巻き
コレも最近グイグイ来てますね。
コンビニの予約受付中!とか、イオンの妖怪ウォッチ恵方巻き!とか、スゴイ勢いです。
「昔から当たり前でしたよね?」みたいな雰囲気がちょっと気になりますが、美味しいのでしょうがないですね。
でもみんなの商売っ気がハンパない...
恵方巻きには、七福神に見立てた7種類の具が入っていて、
- マグロ
- しいたけ
- 高野豆腐
- きゅうり
- たまご焼き
- にんじん
- たくあん
などを巻いて作るのが正しいものだそうです。
具はいろいろ変わっても、7種類というのが大事なんですね。
元々は、具が質素だったり、普通の細巻きだったそうです。
でも、七福神に見立てたりすると、豪華な感じで縁起が良かったんでしょう。
更に、最近の物はトロとかイクラとか甘エビとか、完全にチビっ子向けのものも多いですしね。
私もちびっこ向けの海鮮巻きがいいです。お酒にも合うし。
ちなみに、恵方巻きは、
- 長いものを切らずに
- 1年の無病息災を祈りながら、
- 恵方(縁起の良い方角)を向いて
食べますよね?
この作法?の中で登場する『長いものを切らずに』というのが、他の食べ物にもありました。
恵方(縁起の良い方角)についてはコチラの記事をどうぞ!
節分の日に豆まきや恵方巻きを食べる由来は?恵方の方角とやり方!
そば・うどん
長いものを切らずに食べる、という事には、細く長く幸せが続くように、という願いが込められています。
そのため、昔の人は節目にそばを食べることが多かったようです。
旧暦では立春が正月だったこと、その前日が節分であったことから、年越し蕎麦として食べていたという節もあります。
また、江戸時代には、毎月末に『晦日そば』というのを食べていました。
なので、昔の人は長いものを食べて願を掛けるのが好きだったみたいですね。
やはり!という感じですが、香川県ではうどん食べると聞いています。
さすがうどん王国ですね。
私としては、長いものを切らずに食べれば、どれも願掛けになると思うので、
「節分パスタや節分ラーメンもイイんじゃね?」
と思っています。
意味は合ってるでしょ?
けんちん汁
元々は、鎌倉にあるの『建長寺』で作られていた汁物料理のようです。
『けんちょうじじる』が訛って『けんちん汁』と呼ばれるようになり、それが全国に広まりました。
お寺での、崩れた豆腐とか、野菜の皮なども無駄なく使うという考え方が始まりでだそうです。
※諸説あります。中国のお料理が元になっているという説もありました。
元々、けんちん汁は、地域の行事やお祭りがあると、振る舞われていたそうです。
地域の集まりなどは廃れてしまっても、季節の行事にけんちん汁を食べるという習慣が残ったみたいですね。
ちなみに、富山県では郷土料理として親しまれており、節分の時に食べる家庭が多いと聞いています。
いちど富山の方に、節分の日はけんちん汁ですか?と聞いてみたいです。
いわし
イワシは生で置いておくと、生臭いですよね。
当たり前ですけど...
鬼は臭いニオイがキライなんだそうです。
そのため、イワシの身を食べて、頭を外に飾っておくと、節分の日の魔除けになると信じられていました。
特に、頭を焼くとニオイが強くなる為、焼いてから飾ることが多かったみたいですね。
更に鰯の頭は、同じく鬼が苦手なヒイラギと一緒に飾ったそうです。
鬼曰く、
「いわしの頭臭いし、グロい! あと、ヒイラギのトゲトゲがイヤ!」
とのこと。意外と弱っちいな...
ということで、今でも、身を食べるという風習が残っています。
くじら
山口県では、節分の時にくじらを食べるそうです。
最近ではちょっと高価な食べ物という感じですが...
クジラは大きな生き物なので、それを食べることには
- 志を大きく
- 大きな広い心を持つ
- 大きく成長するように
等の意味が込められています。
くじらって、お刺身とか美味しいですよね。お肉とお魚の中間の味というか、赤身肉とお醤油が最高です。
昔は安価に確保出来た食材のため、給食でも出たそうですが、節分の日にも必ず竜田揚げが定番だったみたいですね。
今はどうなんでしょう?
ということで、我が家では、節分の日のおつまみは、くじらの刺身を採用したいと思います!
ウチの奥さまへ、広い心でくじら買って来てね。
こんにゃく
主に四国地方で食べるそうですが、他にも食べる地域がけっこうあるみたいです。
特に、節分や大晦日のような節目の日に、好んで食べていたみたいですね。
昔の人達も、こんにゃくには食物繊維が豊富でお腹に良いことを知っていたそうです。
なので、こんにゃくは『胃のほうき』とか『朝の砂おろし』などと呼ばれていました。
そのため、身体の中をお掃除する、縁起の悪いものを出す、という意味が込められているそうです。
さいごに
いかがでしょうか?
節分の日に食べるものは、お豆と恵方巻きばかりではありませんでした。
おそばだって、うどんだって、食べてイイんですね。
私的には、節分の日には、早く帰宅して、家族が揃うのが理想的です。
家族みんなで豆まきをしたり、楽しく夕食を囲んだり、そんな日になればいいなあと思っています。
子供が小さいうちだけかもしれませんが、みんなが付き合ってくれる限り、続けていきたいですね。
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