ある日の夜、さっきまで元気だった息子が、ぐったりしています。
顔が赤いのは眠いから?
と思ったのですが、おでこがメッチャ熱い!!!
「あっ!?こいつ熱出してるぞ!」
子供の高熱はいつも夜だった気がします。
(けっこうパニックになるので、それだけ印象が強いだけかもしれませんが)
そんな時に悩んでいたのが、夜間救急に連れていくべきかどうか?でした。
今回は、「子供の発熱時、救急病院に行くべき目安」についてです。
では、みていきましょう。
40度!!子供の発熱が高いのは当たり前?
基本的に子供の発熱は、すぐ高熱になりやすいです。
ちょっとした風邪でも、免疫力が弱く、体温調節も未熟なため、急にドン!と熱が上がることが多いんです。
たとえ40度あっても、大人の38度位出たときよりも元気な場合があります。
なので、子供の発熱については、熱の高さよりも、元気があるかとか、そっちのほうが重要です。
子供がどんな様子なのか?それをよく見て判断するようにしましょう。
夜間救急や休日診療に連れて行く目安は?
では、子供がどんな時に、救急病院に連れて行くべきなのでしょうか?
判断する時のポイントは以下の3つです。
- 子供が生後6ヶ月以内
- 発熱(高熱)の症状以外に苦しんでいる
- 症状のせいで眠れない、水分補給ができない
これらについて、順番に捕捉していきますね。
子供が生後6か月以内
当たり前かもしれませんが、赤ちゃんはまだ弱いので注意が必要です。
生後6か月以内、特に3か月までは、「高熱で苦しそう」「ミルクを飲まない」といった症状があればすぐ受診した方が良いそうです。
うちの子たちが行く小児科の先生も、生後6か月までは、
「38度あったら、とりあえず連れてきて!診て決めるから!」
と言っていました。
38度以上の熱なら必ずしも危険!というわけではありませんが、赤ちゃんは何があるがわかりませんから、大事をとって、病院に行くことをおすすめします。
それ以下の微熱で、元気があって抱っこすればスヤスヤ眠れるなら、朝まで待って病院に行けば大丈夫でしょう。
あと、意識がしっかりしているか?は必ず確認してくださいね。
眠くてふわーっっている分には良いのですが、意識が朦朧としているのであればすぐ受診するに必要があります。
発熱(高熱)以外の症状がある
基本的には子供が水分を摂って眠れるようであれば、慌てて病院に連れていく必要はありません。
でも、以下の症状がひどい場合、重篤化する可能性があるので、念の為病院に行った方が良いかもしれません。
※熱性けいれんは危険なので、応急処置+病院での診察が必要です!
- ひきつけ(本人の意思とは無関係に手足が突っ張ったり、全身が硬直する)
- 我慢できない頭痛(泣いて眠れない)
- 鼻血(すぐ止まれば大丈夫。いつもより長く止まらなければ病院へ)
- ひどい咳(呼吸がヒューヒューと苦しそう)
- 熱性けいれん(すぐ処置が必要!!!) → 別記事へ(追加予定)
上記以外の症状も出るかもしれませんが、まずは慌てずに注意深く子供の様子を観察しましょう。
発熱時には、熱の高さよりもその他の併発している症状に注視して、元気かどうかを判断します。
※当たり前ですが、この場合の「元気」は、横になって休めるか?という意味です。
判断が難しい場合は電話で相談することもできます。
厚生労働省の 小児救急電話相談事業(#8000)
電話番号は全国共通です。#8000にかけると、都道府県の相談窓口に転送され、医師や看護師のアドバイスを受けることが出来ます。
詳しくはこちら
体調不良の子供を外出させるのは本人にも負担です。こういったサービスも上手に活用してみましょうね。
症状のせいで眠れない、水分補給ができない
それと、子供の発熱時一番大切なのは、水分補給と休養(睡眠)です。
発熱への対処法については、こちらの記事に詳しく書いてあります。
子供の発熱の対処法!しっかり治すために大切な5つのポイントとは?
水分補給も睡眠もままならない状況であれば、病院で診てもらう方が良いと思います。
ぐずって泣き続けているので何も飲まない、眠らないでずっと機嫌が悪い、といった場合には、何か理由があるのかもしれません。
そんな時、判断が難しいようであれば、診察を受けてみるのもアリでしょう。
喉の水泡や痛みに気が付かなかった、子供からの申告がなかったけれど、実はほかの症状があった、なんて事があるかもしれませんので。
夜間救急や休日診療に行くメリットとデメリット
自分が、子供たちを夜間救急や休日診療の当番医に診てもらった時、
「あー、行ってよかった」という反面、
「なんだよ、行かなきゃよかった...」なんて失敗もありました。
その時感じたことを、ちょっとまとめてみましょう。
メリット
- 苦しんでいる子供に対して、適切な処置をしてもらえる
- 専門家に診てもらえたという安心感が沸く
デメリット
- 病院には、ほかの病気の患者さんがたくさんいる
- たいていの場合、「明日かかりつけの病院行ってね」と言われる
- 自宅よりも遠い病院に通うことになる場合がある
特にお伝えしておきたいのは、
「明日(平日)になったら、かかりつけのお医者さんに診せてね。」
と言われる場合が多い、という事です。
「なんで?診てくれたんじゃないの?」
と思うパパママもいるそうですが、初期症状が発熱のみだった場合、何の病気かよくわからないんですよね。
熱が出る病気って、普通の風邪以外にも
・インフルエンザ
・はしか
・おたふく
・ヘルパンギーナ
・ノロ・食中毒(これは嘔吐や下痢ですぐわかりますね)
などなどいろんなものがありますよね。
なので、まだ熱が出ただけで、それぞれの特徴的な症状がない場合、お医者さんも判断が難しいんです。
平日の朝まで我慢出来そうなら、いつもの小児科医に行ったほうが良いかもしれません。
が、そこは土曜の夜とか、3連休の初日とか、タイミングによっても変わりますけどね...
一晩休めるなら、平日のかかりつけ医が最強!
それに、かかりつけのお医者さんに診てもらうことには、以下のメリットがあります。
・前日の発熱だった場合、時間経過により他の症状が出やすく、病気を特定しやすい
・過去の病歴、薬歴、体質をカルテで把握している
・学校や幼稚園など、狭い地域で流行っている病気に詳しい
・※法定伝染病の場合、回復後に出席停止証明書を出してもらうのが楽(通院しやすい)
奥さんが車運転できないので、平日も出社前に自分が連れて行ったのですが、スゲーめんどくさかったです!
(かかりつけの小児医院は歩いても10分位だったので。)
あとは、子供が怖がりだったりすると、慣れているお医者さんのほうが、比較的抵抗しません(個人差あり)。
見たことない先生に診察されるのを、全力で拒否する子もいますからね。
うちの息子は髭のおじさんが怖いといって、逃げまどっていました。
(逃げられるくらい元気じゃん、と皆からつっこまれてましたけど...)
ということで、救急病院に行っても、最終的にはいつもの病院には行く事になるかも?ということも覚えておきましょうね。
そこらへんも天秤にかけつつ、最後はパパママの判断にゆだねられることになるでしょう。
自分がちょっと気になること
夜間救急や休日診療の当番医院に行くと、多くの人で溢れかえっているところを何度も見かけました。
当番医なので、混んでいるのは当たり前ですが、中には結構元気な子も混ざっていたんです。(大人も病院で元気な人、たまにいますよね?)
特に待合室のソファで跳ねている子供や、大騒ぎしている子供を見ると、
「こいつら何しに来たんだ?」と思ってしまいます。
最近では、
- 少子化により子育ての経験が少ない
- 核家族化により、身近に相談できる子育て経験者がいない
などのほか、大人でも、
- 昼間の仕事が忙しいので夜病院に行くと決めている
- 明日の仕事が抜けられないので、軽症でも病院に行く
といった理由により、安易に救急の時間帯を利用する方が増加しているそうです。
それぞれ事情があるのでしょうが、困った時こそ、本当に調子の悪い子供とか、弱い人を優先に考えたいですよね。
連れてくなという意味ではありませんよ。当然、子供は体力も弱いので優先順位は上です。
先ほどの電話相談などをうまく使いながら、救急の時間帯を利用しましょうね。
まとめ
いかがでしょうか?ちょっと夜間救急や休日診療に行くことに否定的に伝わってしまったらすみません。
私がお伝えしたかったことは、子供の発熱時に、慌てふためいて、
「何かあったらすべてお医者さんに任せる!」
「とりあえず今すぐ病院に行こう!」
ではなく、
注意すべきポイントをおさえた上で、それでも不安があれば、専門家の指示を仰ぐべき
ということなんです。
- 高熱やその他の症状のために休めない
- 水分補給が出来ない状態が続いている
- 生後6か月以内の小さな子供
は間違いなく、病院に行くべきです。
そして、そのほかの状態で病院に行くべきか悩んでいるなら、慣れないうちは
「#8000」に電話相談をして、アドバイスをもらいましょう。
あと、最後におすすめしたいのが、診察の最後に病院で聞いてみる、ということです。
当日やその翌日に病院に行ったとき、お医者さんが話しやすい方だったら、
「不安だったのですが、この症状位だと来る必要ありましたか?」
と聞いてみましょう。
次に同じような症状が出たときの参考になりますよ。
子供の発熱や病気って、最初はすごく不安ですよね。
でも、子供は病気の度に免疫力をアップさせて強く成長するんです。
大人も経験を積むことで、落ち着いて行動出来るようになるはず。
一歩一歩、乗り越えていきましょう!
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