突然ですが、質問です。(ホントにいきなりですみません)
ちょっと考えてみてください。
子供が成長していく上で一番大切なものはなんでしょう?
こういう質問には、色々と意見があると思います。
そりゃあアレも、コレも、必要でしょ?という意見が聞こえてきそうですね。
でもコレが、一番大事な基本!子供の心の真ん中に、必ず持っていて欲しいもの、
それは『自己肯定感』です!
最近多くの場面で、この言葉を聞くことが増えてきています。
では、自己肯定感とは一体何なのでしょうか?
ちなみに、私は心理学や幼児教育の専門家では無く、フツーの会社員で二児のパパをしています。
そんな私でも、この言葉に出会ってから、子育ての軸は決してブレないものになりました。
今回はこの言葉の持つ、非常に大切な意味について、我が家の子育てから「生の声」を絡めつつ、紹介していきたいと思います。
チビっ子の子育てに悩んでいる(悩んでなくても)パパ・ママ初心者は是非、読んでみてくださいね!
自己肯定感とは?
自己肯定感というのは、わかりやすく言ってしまえば
『自分自信を認めてあげられる心』のことです。
どんな人も、
- 自分は生きている価値がある
- 自分は必要とされている
- 自分は大切な人間だ
という事を認識していなければ、幸せを感じる事はできません。
私自身、この言葉を知ってから、子育ての根幹に関わる重要な事と考え、常に意識するようにしています。
自己肯定感の高い人は、幸せを感じる力が強くなるそうです。これは是非、小さなうちから、子供たちに身につけて欲しいですよね。
では、次に、自己肯定感が私たち(子供も含む)の人格にどのような影響を与えるのか、具体的にみていきましょう。
自己肯定感が高い
持っているものが無くても心にゆとりがあって、幸せをたくさん感じることが出来る
特徴
- 失敗してもくじけない
- 困難に立ち向かえる
- 目標に対して向上心を持って取り組む事が出来る
- 何事に対しても積極的になる
- ルールを守って社会生活を送る事が出来る
- 他人の気持ちを汲み取れる
自己肯定感が低い
お金や学歴があっても、失敗に弱い。常に悩み苦しい生き方になる。
特徴
- 一つの失敗にくよくよする
- 消極的で引っ込み思案
- ルールや規則を軽視する
- 他人の気持ちを理解出来ない
ここに書いてあることがすべて当てはまるとは思いませんが、一般的なカウンセリング結果では、大体こういった傾向になるそうです。
確かに、お金や物というのは、その人自身に対する評価とはちょっと違いますよね。
(それを勝ち得たという点では高評価なのかも?ですが)
じゃあ、お金を失ったら?学歴あるけど就職に失敗したら?その人は空っぽなのでしょうか?
そんな事は絶対にありません。
「俺には苦難を乗り越える力がある!」
「私には優しい心がある!」
と、気持ちを切り替えられれば良いのですが、それを自分で認識出来るようにするには、『自己肯定感』が必要なのです。
ちゃんと自分を信じられるという土台があれば、人生で失敗したり、回り道をすることになった時でも、色んな形の幸せを見つけることが出来るでしょう。
ちなみに、自己肯定感を『自己評価』と言い換えている場合もありますが、
日本では、「自己評価が高い」=「俺スゲー」
って、誤解というか、悪い印象を与えてしまう気がして私はちょっと違和感があります。
よくよく考えると意味は近いと思うのですが、私は『自分を認めてあげる心』の方がスッキリしました。
日本の子供達は幸せではない?
日本の子供たちは、世界中の先進国の中で極端に、この『自己肯定感』が低いそうです。
それは先進国が共同で行っている統計でも明らかになっていました。
これは一例ですが、各国の子供達に対して、
『自分はダメな人間だと思いますか?』
という質問をしたところ、「そう思う」という回答は下記の通りでした。
アメリカ 14.2%
中国 11.1%
日本 56.0%
どうやら、日本のチビっ子の半分は、自分に自信が無く否定的な評価をしているようです。
国立青少年教育振興機構や内閣府の発表をみると、高校生では、更に悪化し、
およそ7割以上がこのような認識を持ってしまっているそうです。
この結果はちょっと悲しいですね...
でも、私自身はこの結果に対して、日本人特有の
『周りのみんなと横並びが好き』『奥ゆかしくて控えめ』
といった国民性ゆえに、若干控えめな意見が多いのでは?と期待してしまいました。
「ちょっと謙遜して自己評価も低めに言っといたよ!」だと嬉しいのですが...
少しズレてしまうかもですが、、子供の頃、自分の周りにも
「おれテスト前だけど勉強してねーわー」「俺も」
「やる気だすとかめんどくせえ」「一緒にまったりしようよ」
とか言ってる奴らに限って、ホントはすげえ負けず嫌い!とか、ありましたからね。
なんて言っておきながら、
私自身だって、そんなに自己肯定感が高いとは思えません。
どちらかと言えば消極的で、人よりも秀でているところが自分では思いつきません。
妻も「私はドジで失敗ばかりしている」ってしょっちゅうヘコんでいます。
でも、うちの子供たちが「俺に似て自信のない子供」というのは絶対にイヤです。
自分の子供にはピカピカの誰にも負けない心と、強い実現力を持ってもらいたい!
将来に向けて大きな夢を持って欲しいし、家族の大切な宝物だということを自覚して日々を成長して欲しいと願っています。
(びっくりする程のバカでもいいし、オナラばっかしてても構いません。)
でも偉いママのお話
うちの息子(アダ名はヤンです)が4歳の時に、ママと一緒にハンバーグを作っていた時のことです。
空気を抜くために、タネを両手でぱちんぱちんとキャッチボールをするママをみて、真似をしようとしました。
小さい手でお手玉のように2回位、キャッチボールが出来て、ママから「上手上手♪」と褒められます。
満面の笑みで調子に乗った息子ですが、3回目で、取りそこねたタネを床に『ボスッ!』と叩きつけてしまいました。
ママとヤン「...」
怒られるかもしれないという心配と、食べ物をダメにした喪失感から、息子はがっかりして、
「ヤンはダメなおとこや…」
と床に両手をついて凹んでしまったそうです。
(そのフレーズはドコで覚えてきたんだ…)
その時、ママは、「ハンバーグこねた手で床触るな!」ではなく、
「2回もポンポン出来てカッコイイね。コックさんになれるね。」
と褒めてあげたそうです。
気を良くした息子は今でも、料理のお手伝いに夢中です。
6歳の今では、餃子を皮に包むのも上手です。私が作る時には積極的に参加してくれます。
床を汚してしまったあの時、
「ダメじゃない!真面目にやらないから失敗したんだよ!」
と、注意されていたら、がっかりして手を出さなくなってしまったかもしれません。
一回ではなんて事はありませんが、お手伝いの度、何か失敗する度に、否定的な事を言われたら、子供の成長に必ず悪影響を及ぼしてしまいます。
日々のこういった事の積み重ねが、時間をかけて成長してく中で、大きな影響を与えていくのですね。
ママえらいぞ!
最後に
大事なことなのでもう一度。
自己肯定感=自分を認めてあげる心
- 自分は生きている価値がある
- 自分は必要とされている
- 自分は大切な人間だ
自己肯定感は、幼少期の親の接し方が大きく影響すると言われています。
とはいえ、私も妻も、「子育てはこうする!」なんて勉強はしていませんし、育児書片手に生活なんかしていません。
ほぼ毎日、何かしら失敗しています。
「今日はキツイこと言っちゃった...」
「昨日のココはこうすべきだったかなー」
でも、育児書に書いてあることが全てではないし、ウチの子はウチの育て方があるのですから。
ただし、その根底には、常に『自己肯定感』という、土台が必要なのだと思っています。
それさえ忘れなければ、気楽に、ユルめに子育てしたって大丈夫(だと思う)!
悩み過ぎると、親の自己肯定感もさがっちゃいますよー
ということで、次回からは自己肯定感の伸ばし方、低くなってしまうダメな接し方など、具体的な例を上げながら触れていきたいと思います。
もちろん、大人だって、考え方を切り替えれば手遅れということはありません。
子育て中のパパ・ママや、自分に自信を付けたいと思っている方は是非、読んでみて下さいね。
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