あなたは自分に自信がありますか?
日本では最近、自分に自信の無い、消極的な子供が増えている事が問題になっています。
子供の成長に関する調査では、内閣府のアンケートや、世界各国が共同で調査した結果でも、
『日本の子供は自己肯定感が低い』
と発表されていました。
これはすごく残念なことですが、考えてみれば無理もない話なのかもしれません。
ふと気がついてみれば、自分も含め大人にも、自己肯定感の低い人ってけっこう多い気がします。
自分の事をダメだと決めつけて、消極的な考えばかりが浮かんでしまったり、
苦手な事があると必ず他人と比較して、自己嫌悪に陥ってしまう
そんな経験があるのではないでしょうか?
私自身、そういう時期がありました。
とはいえ、今では多少改善され『自分の価値』というのを認識することが出来るようになった気がします。
今回は大人の自己肯定感の育て方についてです。
私が試して、効果があったと感じた方法なので、子育てに悩んで、自信を失っているパパ・ママは是非、読んでみてくださいね。
大人になってからでも遅くない?
自己肯定感について、書籍などを読むと、
「幼少期の親の接し方が大切です!」と書かれていることが多いです。事実、そのとおりだと思います。
「じゃあ、大人で自信の無い人はもう遅いの?」って、心配になっちゃいますが、大丈夫!遅くないです。
大人だってちゃんと成長しますから。
それに、自己肯定感の育て方には、難しい事は一切ありません。
誰でも簡単に試すことが出来ます!
それでは具体的にどんな事をすれば良いか、みていきましょう!
自己肯定感の育て方
では、大人になった自分が、自分の自己肯定感を育てる方法です。
これを試す時は、落ち着いて考えることが出来る一人の時がおすすめです。夜寝る前か、お風呂に入っている時などが良いでしょう。
①今日一日を振り返って出来たことを思い出す
まずは今日一日を振り返り、自分が出来た事を思い出してみてください。
すごく簡単な事でOKです。
- 子供の話をしっかり聞くことが出来た
- 溜まっていた家事を片付ける事が出来た
- 会社で後輩のトラブルを助けてあげた
とかで全然良いんです。
それとは逆に、出来なかった事は深く考えません。
- これをやっておくべきだった
- こんな失敗をしてしまった
といったことを思い悩むのは、自己肯定感を低くしてしまう原因です。
「そういえば今日やらなかったな。でも明日の目標にすればいいや!」
って感じでサラッと流しましょう。
②心の中にもう一人の自分を作る
次に自分の中にもう一人の自分を作ります。
とはいっても、全く同じ自分でなくても良いですよ。背格好とかのイメージはどうでいいので。
好きなタイプの異性でも、きぐるみのゆるキャラでもOK!
(オススメなのは、イメージしやすいものです。のび太の話を聞くドラえもんとか。)
要は自分がさっき思い出した「出来たこと!」を誰かに伝えたくて、その相手を自分の中に作り出すという作業なので。
③もう一人の自分に報告する
次に、出来たことを心の中に作ったもう一人の自分に報告します。
報告するときには、その出来たことについて、
- 自分の状況
- その時考えた事
- それによる効果
など、具体的に伝えてみましょう。
④内容についてほめてあげる
報告が終わったところで、自分ともう一人を入れ替えます。
もう一人の自分の中から、本来の自分と向き合う感じです。
そして、その報告を受けた内容について評価し、ほめてあげるのです。
褒める時は大げさに、アドバイスする時は前向きかつ具体的にしましょう。
報告
「今日は子供の遊び相手を一生懸命したよ。子供も、ものすごく楽しんでくれたから嬉しかった!」
「でも、お掃除が半分しか出来なかったのは残念だった。明日続きをやろうと思っているよ。」
評価
「子供が喜んでくれたのはすごく嬉しいね!小さい時しか一緒に遊べないから大切なことだと思うよ!
「お掃除はいつでも出来るからね!明日ささっとやっちゃえばOKだよ。今週は来客もないから、ちょっとずつ明後日までかけても大丈夫!」
という感じです。
何だかよくわからないぞ?という方は、
自分が、他の自己肯定感の低い家族や友達から同じような報告があったら、なんて答えて励ましてあげるか?それを想像してみてください。
そうすればきっと、自然に優しい言葉やアドバイスが出てくるのでは無いでしょうか。
「すごいじゃん!それは昨日よりも進歩したね。これを毎日続けたら1週間後が楽しみだね!」
という風に続けてみてください。
私はこれって、筋トレ等と、同じ感覚じゃないかと思うんです。
腹筋って、始めた翌日からお腹がバッキバキに割れる訳ではありませんよね?
めんどくさいなあと思いつつ、毎日ちょっとずつ繰り返していくうちに、ある日ふと気がつくと、
「あれ?腹筋たくさんできるようになったなー。」
という感じになって、更に継続していくと、
「おっ?腹筋割れてきたかも?」
とちょっとずつ成長していきます。
そしてその積み重ねによって、「腹筋がバッキバキに割れた!」という日が来るのです。
この毎日の報告だってすぐに効果は現れないけど、日々の終わりに自分の心のなかをちょっとずつ癒しながら、明日をがんばろう!と思えれば十分です。
そうすれば知らないうちに、自分に自信を持つことが出来るようになります。
そのために『今日一日何が出来たか?』それだけを思い出して、ポジティブにいきましょう!
身近な人を守ることでも育つ力
私自身、幼少期から社会人になるまでの間、自分の能力が高いと思った事はほとんどありません。
どちらかと言えば、引っ込み思案で消極的、他人に自慢出来るようなものは何も持っていないんです。
そのため私は自分の事を『自己肯定感がちょっと低め』と評価しています。
でも、そんな風に思いながらも『絶望的に低い!』とまで考えた事もなかった気がします。
それは、私に家族という強い味方がいたからだと思います。
失敗しても、落ち込んでも、『自分には味方がいる』と思えば、次は頑張ろうとか、失敗しても大丈夫!という気持ちが湧いてきますよね?
小さい時に、保育園や小学校で失敗すると、必ずその日の夜は母や姉が、励ましてくれたり、父がおみやげを買ってきて
「そんな事は気にしなくていい。ケーキ食え!」と笑ってくれたことを覚えています。
そのおかげで私はきっと救われてきたのでしょう。
あの時、自分を否定されていたら、もっと自信のない大人になっていたかもしれません。
それともうひとつ、大事なことに気が付きました。
守られるだけが自己肯定感を高めるわけでは無いんです。
私自身、結婚して子供が生まれ、
「自分の評価などほぼどうでも良い!とにかく家族を守ろう!」と考えるようになったのは、
自分自身の力で成長し、メンタルも強くなったからだ、と考えていました。
でもそれは間違っていたんです。
仕事で嫌な事があっても、家に帰ると妻が出迎えてくれます。笑顔で「お帰りなさい」と言ってくれる子供たちもいます。
家族を養うために仕事をしているのかもしれませんが、家族がいるからこそ、自信を持って仕事が出来るし、イヤな事も我慢していられるのだと思います。
自分を必要としてくれる存在がいるというのも、自己肯定感を高めるのには大事なんだと考える様になりました。
もしかしたら、私が小さい時、実家の家族も『私が必要としていた』ことが、
同時に彼らの自己肯定感を高めていたのかもしれませんね。
さいごに|自己肯定感が育つのはゴールではない
こうして自己肯定感を高めていくと、、心にゆとりが出来たり、積極的になったり、と良いことがたくさんあります。
でも、あなたは今、自己肯定感を高めたいと思って、この記事を読んでくださっているとは思うのですが、高めることがあなた自身のゴールでは無いですよね?
おそらく、
- 仕事の悩み
- 家庭の悩み
- 人間関係の悩み
- 子育ての悩み
といった多くの不安や悩みを抱えている中で、その現状を打破したい、そのパワーが欲しい!と思っているのではありませんか?
わかっていることだとは思うのですが、
自己肯定感が高くなった瞬間にすべての悩みがシュッ!と解決する訳ではないですよね?
自己肯定感を育て高めていくことは大切ですが、それにとらわれ過ぎてはいけません。
ダメな自分や消極的な自分と折り合いをつけながら、無理せずにちょっとずつ、頑張れば良いのです。
それに、問題が解決すると、「私はこれを乗り越えることができたんだ!」と自信がつきます。
そうすれば、知らないうちに以前よりも成長している自分に気付く事ができるはずです。
今日がダメでも良いと思います。そのぶん、ちょっとだけ明日頑張ってみて下さい。全然頑張らなくてOKなので、
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