家族でお出かけをすると、いつも息子があっちへフラフラ、こっちへフラフラ、目が離せません。
「コラ!道路で走っちゃダメって言ってるでしょ!」
「ほら、階段の周りでふざけると落ちちゃうよ!」
長女の時はもう少し聞き分けが良かったのですが、『男の子だから』だけではない気がします...
気になって色々と本を読んで調べてみると、ちょっとだけ発達障害の傾向がある事に気が付きました。
でも大丈夫!
専門書を読んだりお医者さんに相談したりと、発達障害について調べていく内に、「子供とちゃんと向きあえば、そんなに深刻になるよう事では無い」という事がわかったんです。
今回は、子供の発達障害についての簡単な知識と、言うことを聞かない時の接し方についてです。
もしかして?と不安になっているパパ・ママは是非、読んでみて下さいね。
もしかしてウチの子、発達障害かも?
うちの息子、いたずら悪魔のヤンは、小さい時から
家族を悩ませる暴れん坊です。
普段の様子について、ちょっと例をあげてみると、
- 外出すると、道路や店の中で突然走りだす
- お片付けがキライ、上手く出来ないと癇癪(かんしゃく)を起こす
- 危ない場所でもすぐふざける
- ママがいないとパニックを起こして泣き叫ぶ
- 色鉛筆のお片づけは、蓋と同じ色順に並べないとキレる
などなど書ききれないので、もう止めます...
これ以外にも、暴れたり、怒ったり、ぼーっとしたりがすごく多いんです。
「うちの子はもしかしたら、発達障害なのかも知れない...」
そう思って、いろいろな本を読んで調べました。
発達障害は病気じゃない
発達障害について、いくつか本を読んでみてわかったのですが、
まず、当然ですが発達障害は病気ではありません、また、軽度であれば『障害』というほどでも無いと感じました。
発達障害というのは、大きく3つの症状に分けられます。
嘘がつけなく正直すぎる、興味の有無が極端、寡黙もしくは多弁
好奇心旺盛だが注意散漫、おっとしりしているもしくは、極端に行動的でじっとしていられない
理解力はあるが勉強は出来ない、本は読めるが全く書けない、暗記は出来るが数字は覚えられない
これらの傾向は、重複する部分があったり、特徴の強弱には個人差があります。
なので、カウンセリングを行った人によって、評価が変わるため、普通との境界線が曖昧なんだそうです。
ちなみに文部科科学省の調査では「6.5%の子供に何らかの発達障害の可能性がある」とされています。
更に、アメリカの政府統計では11%の子どもがADHDと診断されていると発表されていました。
割合でいくと、小中学校のクラス毎、数人はいてもおかしくないということですね。
なので私は、発達障害のことを、病気や障害というよりも、
「子供(大人も)の誰もが持っている個性が、強く出てしまっているもの」
という風に、その子の特性として捉え、深刻に悩む必要はないと考えるようになりました。
ちゃんと伝えれば、言うことは聞いてくれる!
発達障害があっても無くても、言うことを聞いてもらうのに大切なのは、わかりやすくて、共感を得られるような伝え方です。
誰でも、どうしてそうなるのか納得出来れば、素直に聞こうという気持ちになりますよね?
子どもとの約束事を決めるときには、
- ルールやマナーを細分化して教えてあげる
- ルールやマナーを何故守れないか、理由を一緒に考えてあげる
- ルールやマナーを守らなければいけない理由を教えてあげる
といった感じで話してみましょう。そうすれば、自然と良くなってくると思いますよ。
うちのわがまま息子だって、最近ではだいぶ理解してくれたらしく、多少は落ち着きも出てきましたからね。
ちなみに、『言うことを聞かない子供への対処法』については、下記の記事で詳しく書いていますので、是非、読んでみてくださいね。
言うことを聞かない子供の対処法は?きちんと出来る3つのポイント!
息子の奇行にも納得の理由があった!
うちの息子の行動にも無理やり理由をつけてみると、
- 好奇心が強いので、興味の対象を見つけると夢中で駆け寄ってしまう
- 几帳面で神経質なため、思うように片付けが出来ないと機嫌が悪くなり癇癪を起こす
- いつもと違う親(周囲)の反応がおもしろいので、危険な場所でわざとふざけてみる
最初は、どれもこれも訳の分からない行動と思っていましたが、行動に理由があると
「そういうことだったのか!」
と、理解することが出来ました。単純に奇行として片付けるのは間違いのようですね。
ちなみに、息子は幼稚園や小学校には問題なく?通うことが出来ているので、カウンセリングなどは受けていません。
うちの超絶マイペース息子です。よその子も意外とこんな感じ?
ただし、クラスの全体からみると、おっとりしていたり、行動がちょっとズレている時があります。
ボーっとしてお遊戯のタイミングが合わないとか、クラスで遊んでいる様子の写真を見るとちょっと離れたところにいるとか、そんな感じです。
おそらく、『普通というか平均的な子供に比べると、発達障害に近い傾向がある』、程度な気がします。
実際、その程度の傾向を持つ子供って、けっこういますよね?自分だってそうだったかも...
悩んだ時は専門家に相談しよう!
それと、「本当に難しいな、困ったな」と感じたら、専門家の力を借りるのが一番です。
- 子供の行動や受け答えについて、自分なりに考えても理由付けが出来ない
- 子供の性格と行動に関連性が見いだせない
そんな風に困ってしまったら、手っ取り早くカウンセリングを受けたり、相談窓口で話をしてみるのが解決の近道になります。
平成19年4月に施行された特別支援教育によって、発達障害を持っている子供に対して、以前よりも適切な教育を受けさせる環境が整いつつあります。
文部科学省HPより抜粋(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main.htm)
「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。 平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。
先ほどの相談センターだけではなく、こういった取り決めによって、各小中学校でも取り組みは進んでいるようです。
昔は「集団生活が難しいかもしれない特別な子」だったのが、「各クラスに何人かいる。珍しくない」といった認識に変わってきているようですね。
私が読んだ本には、こんな風に書いてありました。
「ちょっと目が悪い程度なら近くで物を見る。もっと悪いならメガネをかける。それくらいに考えて、子どもと一緒に向き合っていけばいいんです。」
そう考えると、ちょっと気持ちが楽になりませんか?
まとめ
では、今回のまとめです。
- 発達障害はその傾向が強く出ただけ。誰にでもあるもの
- 子供に注意する時は、ちゃんと理由を伝えて納得させる
- 自分の力だけでは難しいと感じたら、専門家に相談しよう
うちの息子は、悪い事もたくさんするので、長女の娘とは比較にならない位、叱られています。
そのかわり、ママにほめてもらうのが大好きなので、お手伝いはしっかりやります。
ちょっと手はかかりますが普通です。
でも、危険予知とか落ち着いて行動するとか、そういうことは苦手です。
家の中でも外でも、「危ないよ!」「おとなしく!」「どうしてそういう行動をしたの?」とにかく目が離せません。
でも、手がかかる分、親子のコミュニケーションはしっかり取れている気がします。
聞き分けの良い子だったら、ここまで時間を割く事もないので、子育て的には楽かもしれませんが、彼の行動の意味や、本音を知ることもなく日々を過ごす事になったかも。
今日も彼は、癇癪を起こしたり、いたずらしてケガしたり、バカ行動満載です。でも、ちょっと手がかかる位が丁度いい。
私はそう思って、あまり深刻に考えずに接するようにしています。それに困ったら、すぐ専門家に聞いちゃえばいいんですから。
日頃、子供とちゃんと向き合っているパパ・ママなら、あんまり心配しなくても大丈夫ですよ!
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