休日前の夜、お酒を飲んでゆったりしていると、「ん?顎痛い!イテテテ!」
たまになんですが、お酒を飲んでいる時に顎のつけ根がすごく痛くなる事があるんです。
今まではかみ合わせとか悪いのかな?なんてスルーしてたのですが、気がつけば10年くらい同じような事が起きていました。
今回は、飲酒時に起きる顎のつけ根の痛みの正体についてです。
これは急性アルコール筋症(アルコール性ミオパシー)という症状らしいのですが、原因や治し方、予防方法について調べてみました。
お酒を飲んだ時に顎のつけ根(顎関節)の痛みがある方は、是非、参考にしてみて下さいね。
飲酒による顎の痛みの原因は?
お酒を飲むと顎が痛くなるは何故なのでしょうか?
これは、アルコールが原因で筋肉がダメージを受けてしまう症状で、『急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)』といいます。
お酒を飲んだ時に、ビタミンB1や水分、ミネラルなどが大量に失われることで、筋肉が部分的に壊死してしまうんです。
飲酒の時に顎が痛くなる時は、顎のつけ根の筋肉にその症状が出ています。
ちなみに、主な症状は以下のとおりです。
- 筋肉痛のような状態になる
- 飲んだ翌日に足がつりやすい
- 関節痛や倦怠感がある
- 首筋の痛みや肩こり
- 重度の場合は横隔膜が痙攣し、呼吸困難になることも
私も二日酔いの時って、こんな感じなんですが、あなたも当てはまるものありますよね?
今まではビールや酎ハイなど、冷たいお酒を飲みすぎて体を冷やしたからだと思っていましたが、ちょっと違うみたいです。
温かいお酒(お湯割りや熱燗)を飲みすぎても、手足の筋肉痛や肩こりが起きるのは何故だろう?って思っていたんですが、これだったんですね...
急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)についての詳しい説明はこちらの記事をご参照下さい。
急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)の症状!治療は何科?ビタミンが効くの?
急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)と顎関節症の違い
急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)は筋肉痛のほか、顎関節症と間違えることがあります。
顎関節症との違いについても簡単にまとめておきましょう。
急性アルコール筋症(急性アルコールミオパチー)との共通するのは、顎のつけ根の痛みです。
私は一時期、顎関節症になりかけたことがあるので分かるのですが、ふたつの症状には大きな違いがあります。
両者の違いは『顎関節の痛み』『顎のつけ根の筋肉の痛み』です。
なので、判別方法としては
- 顎のつけ根の筋肉の痛み=急性アルコール筋症
- 顎関節の痛み=顎関節症
ということになります。(私は両方経験していますが、どっちも痛くてつらいです)
ネットで知恵袋を調べると大体、顎関節症を疑うとか、歯科受診を勧めるとかそんな感じです。
でも、経験した人からすれば、痛み方とか、痛くなるタイミングとか、どっちも違うよ!と思っちゃいますよね。
飲酒による顎の痛みの治し方!マッサージは効くの?
では次に、急性アルコール筋症の治し方です。
と言いつつも、残念ながら確実に即効で治す!みたいな方法はありません。
私の場合、急性(一時的なもの)なので顎の痛みの時間も10分くらいとか、短い間だけなので我慢すればいいのですが...結構痛いですよね。
なので、症状が出ると足がつった時の様にさすったりマッサージしたりするのですが、何もしないよりは楽になります。
特に決まったやり方はありませんが、以前、知り合いの接骨院の方に相談したら、
「筋肉のダメージなら、痛い箇所のそばに、固くなっている筋肉があるはずだから、そこをマッサージすればいいよ」
とのこと。
痛くなった時には、顎のつけ根と耳からすぐ下の首にあるツボ(天容)のあたりが張っている感じがするので、そこを指の腹でくるくると押しています。
そうすると少し痛みが和らぐので、そのまま治まるまでマッサージしましょう。
でも本来、この症状は予防する方が重要なので、それについては後ほどしっかりとお伝えしますね。
飲酒で顎が痛い!痛み止めは飲んでもいいの?
ちなみに、あまり痛いからと言って痛み止めを飲む人もいるようですが、それは止めたほうが良いです。
二日酔いの後に筋肉痛だけが残った状態であれば、体内のアルコールも残っていないと思うのでロキソニンなどの鎮痛剤を飲んても大丈夫ですが、お酒飲んでる最中とか絶対ダメです。
アルコールと薬はセットにしてはいけません。風邪薬もダメです。
同時に摂取してしまうと、効き目を想定以上に強くしてしまったり、肝臓の負担を増やしてしまいます。
なので、お酒を飲んでどこかが痛くなっても、痛み止めを飲むのはやめましょうね。
急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)の予防方法は?
それでは、最後に、急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)の予防方法についてです。
私は、これをしたことで、最近ではほとんど症状が出なくなりました。
以前は月に1~2回とか頻繁に出ていたのですが、最近は年に1回とかそんな感じです。
この痛みって、経験した人しかわからないのですが、本当にツライんですよね...
ひどい人は、また症状が出るんじゃないか?とビクビクするくらいです。
急性アルコール筋症(アルコール性ミオパチー)について
なので、以下に予防法をまとめておきましたので、痛みに悩んでいる方は、必ず試してみてください。きっと効果があると思いますよ。
- 水分補給(お酒1杯につきチェイサーも1杯飲もう)
- お酒を飲みすぎない(筋肉が壊死するぞ)
- アルコール筋症にはビタミンB1効果的!
- 消費したミネラルを補おう!(特にマグネシウム)
- 他の栄養素も意識して摂取する
それでは、順番にみていきましょう。
水分補給(お酒1杯につきチェイサーも1杯飲もう)
まずは水分補給です。これが一番大事。
お酒を飲んでいる時・飲んだ後、身体はとにかく大量の水分が必要になります。
なので、お酒を飲んでいる最中も、途中でソフトドリンクやチェイサー(水)をはさんで休憩することが大切なんです。
目安としては、両方を半々くらいにするのが理想といわれています。
そんなに水やお茶飲めないよ!という方は、お酒のアルコール度数を低くするとか、自分で意識して調整しましょう。
お酒を飲みすぎない(筋肉が壊死するぞ)
シンプルですが、大事です。度数の低いお酒も、チェイサーも、結局たくさんお酒を飲んだら一緒ですからね。
飲みすぎないのが一番です。
私はたまに筋トレするのですが、この症状を知ってから、
「飲みすぎると筋肉が壊れていくんだ...あのツライ運動が無駄になる...」
と思い、飲みすぎないようになりました。
何事も知っておくのは大事ですね。意識が変わります。
アルコール筋症にはビタミンB1効果的!
ひどいアルコール筋症(アルコール性ミオパチー)の場合、病院で治療することもありますが、その際にもビタミンB1は有効とされています。
そのため、お酒を飲む時のおつまみにもビタミンB1が含まれている物を選ぶのは効果的なんです。
疲労回復にも効果的なので、積極的に摂るように意識しましょうね。
消費したミネラルを補おう!(特にマグネシウム)
足がつる、などの筋肉の痙攣は、ミネラル不足が原因です。
更に、アルコールの分解には水分やビタミンと同じくミネラルも消費されてしまうので、余計に症状が起きやすくなってしまいます。
予防には、カルシウムやカリウム、亜鉛と言ったミネラルを、バランスよく摂取するのが大切なのですが、特に筋肉に重要なのが『マグネシウム』です。
※豚肉とかけっこう頻繁に食べていると思うので、本当に足りないのはミネラルだった、という事も多いみたいです。なので、マグネシウムだいじですよ!
ビタミンB1と合わせて、ミネラル(特にマグネシウム)を含んだ食品も食べておきたいですね。
他の栄養素も意識して摂取する
また、筋肉ダメージ修復には、たんぱく質やアミノ酸も重要です。
お酒を飲むときにはアルコール分解のために体内にあるいろんな栄養素を消費します。
筋肉や組織のダメージ回復には、その元になる栄養素もしっかり摂っておく必要があるんです。
ちなみに、どの栄養も不足すると必ず身体に悪影響が出ます。なので、普段から意識してバランスの良い食生活を心がけましょう。
お酒飲むときのおつまみは、飲んでマイナスになる分を補うためです。
いつものゴハンで、ちゃんと栄養とっておきましょうね。
さいごに
いかがでしょうか?
私は長年の謎だった、お酒飲むとたまに発症する『謎の顎のつけ根の痛み』の事がわかってスッキリしています。
ネットで調べてみても、虫歯とか、歯医者行けとか、顎外れてるんじゃね?とか、絶対違うと思っていましたから。
同じような症状で困っている方もいると思います。
今回の急性アルコール筋症(アルコール性ミオパシー)の記事が少しでもお役に立てば幸いです。
次回もまた読んでみて下さいね。
コメント
昔からお酒飲むと顎が痛くなってたのですが、周りに聞いてもいないしネットで調べてもイマイチだったのでしっくりきました。ありがとうございます
とても役に立ちました