ウチの子はおっちょこちょいなのかもしれません...
ちょっと目を離すと色んな所にゴチンゴチン頭をぶつけてしまい、その度に大泣きして、おでこに たんこぶを作っています。心配な時は病院で診てもらうようにしているんですが、こんなに頻繁にコブ作ってる奴も珍しいかも。
なんせ公園では鉄棒で頭ぶつけて、ブランコではおでこと板がごっつんこして、家に帰れば寝相が悪くてタンスに頭ぶつけてますから。
ということで、今回はウチの子供が頻繁に作ってしまう、たんこぶについて、処置方法や病院に行くべき目安など、お話したいと思います。
(ぶつけすぎてバカになってないと良いのですが...)
たんこぶの中身と医療用語
たんこぶって、ゴチンっとぶつけた場所がプクーって膨らんで
ちょっとブヨブヨしていますよね。
この中身は血液。医療用語では
「頭皮外傷性 頭皮下出血」といいます。
要するに頭の皮膚の内出血ですね。
身体の他の部位だとアザとか、ちょっと腫れる程度ですが、頭蓋骨の周りを覆っている薄い皮膚内の出血だと、下に逃げることが出来なくて膨らんでしまうんですね。
内出血なら普通は放っておけば再吸収されてキレイになくなります。
でも、たんこぶの場合には正しい処置をしないと、出血場所に繊維上の肉芽種と呼ばれるものが出来て、血腫が無くなったあともしこりが消えず、
「痛みは消えたけど、たんこぶは残っちゃいました...」
なんて事も。
病院へ行く目安は?症状に注意しよう!
子供が怪我をすると、病院に行くべきか悩むことが多いと思います。
たんこぶの場合、注意したい点がいくつかあります。
当てはまる物があったら、病院で診察してもらうことをオススメします。
気になる症状としてはこんな感じ
- 後頭部を強打していないか?
- 気持ち悪い、吐き気、嘔吐はないか?
- 頭を打ったのに鼻血を出していないか?
- 打った箇所と違うところで頭痛はないか?
- 貧血の様な症状がないか?フラフラしていないか?
- 発熱などはないか?
単純に「たんこぶ痛い!」なら良いのですが、その他気になることが無いか、注意してみてあげてくださいね。
正しい処置と治療方法!砂糖水が効くって迷信?
では、ただの「たんこぶ痛い!」の場合、どんな処置をしてあげれば痕を残さず、早く治してあげられるのでしょうか?順番にみていきましょう。
冷やす
まずはたんこぶを冷やしてあげましょう。
病院に行く場合の応急処置としても大切ですよ!
氷のうで冷やす
ビニール袋に氷と水を入れて患部に当てます。ケガをした箇所は、冷えると血管が収縮し、内出血が止まります。冷やした後の温度変化によって、血液の再吸収も促進されますよ。
氷が多かったり、デカイ氷のうだと、長く当てているのが辛いので様子をみながら調整しましょう。
保冷剤を当てる
氷のうの代わりに保冷剤を当てるのも良いでしょう。ただし、カチカチのものはたんこぶに当てると痛いと思いますので、なるべくジェル状の柔らかいものを使用してください。
冷えピタを貼る(充分に冷やしてから)
氷のうよりも効果は薄いですが、ぶつけたショックから立ち直った?子供はじっとしていられません。泣き止んだらまた遊びたくなりますよね。ある程度氷のうで冷やしたら、患部の大きさに切った冷えピタを貼っておきます。そうすれば手が自由になって楽ですから。
(おでこを冷やす時、湿布は眼がシバシバしちゃうので止めましょう)
2 安静にする
内出血を起こしたばかりなので動かないほうが良いです。
ドタバタさせるとまた内出血が起きますので部屋を本を読むとか、テレビを見て、静かに過ごすように注意しましょう。
大体6時間位は安静にしておくのが理想ですが、チビは我慢出来ません...
ですが、激しい運動はさせないようにしてくださいね。
出来ればお風呂も避けたり、入っても湯船に浸かるのは止めましょう。
たんこぶが出来た日は血行が良くなることはダメです!
3 患部を温める
翌日以降は痛みがひどくなければ少しずつ温める様にしたいですね。
ひどい場合は2~3日様子を見てからでも構いません。
皮下の傷による内出血は収まっているはずなので、次は患部の血腫を再吸収してもらえるように、患部を温めて血行を良くしましょう。
打ち身などで温泉治療をするのと同じです。血液の流れには患部の内出血や残った老廃物をキレイにお掃除してくれる役目もあります。
同じ理由で、マッサージも効果的です。たんこぶ自体が痛くて触れなければ、周りの部分を指でそっと揉んであげると治りが早くなりますよ。
放って置くと、いつまでもポコンと膨らんだままになっちゃう事があります。ひどい場合は病院に行って外科手術で肉芽腫を切除する必要があるそうです。
おでこのたんこぶは砂糖水で治る!は迷信?
ちなみに、民間療法で、
「おでこのたんこぶには砂糖水が効く!」
という説があるそうです。
やり方は、
- 砂糖に水をちょっとずつ入れて、ペースト状にする
- ペーストをコブのところに塗る
というシンプルなもの。
「マジかよ?」と思いましたが、実際に「効くよ!」と言う声が多いのにびっくりしました。砂糖の成分には皮膚を柔らかくする作用があり、砂糖ペーストが患部の熱を奪うと同時に、柔らかくし、腫れを引かせたり、後にしこりを残さない、というのが理由のようです。
柔らかくするという効能はあやしいのですが、解熱作用はホントらしく、昔は傷に砂糖を塗ると止血や消毒の効果があったため、怪我の特効薬として使われていました。
ちなみにウチの息子の通っている幼稚園の先生に聞いたところ、
「私は効くと思うんですが、頭に塗るとベタベタしてお母さんが嫌がるんですよね...」と言っています。
そりゃあちょっとイヤでしょう。自分は水と氷で冷やしたほうがいいような気がしますけどね。
(おでこじゃなくて髪の毛生えてる部分は塗れないじゃん...)
目の周りの変色にはマッサージ!
おでこのたんこぶが眼に近い場合、内出血が下に降りてきて、目の周りやまぶたが変色する事があります。ちょっとびっくりする位に青タンが広がるかもしれませんが、放っておけばいずれ消えます。
この時にも目の周りをマッサージしてあげると早く治ります。
やり方はそんなに難しく考えず、変色した部分を人差し指で軽く押さえて、円を描くようにくるくると、撫でてあげればOKです。一日に何回か、思い出した時にちょっとやる、という程度で十分です。グリグリやっても逆効果ですからね。
ちなみに皮膚色の変化としては、
赤み → 青タン → 黄色い染み → 正常な皮膚
みたいな感じです。
うちの娘も寝ている時に額をタンスにぶつけ、数日後にまぶたが真っ青になりました。最初は「お化粧みたいね」なんて馬鹿にしていたのですが、何日かすると、青タンは広がり、黄色く変色し、かなりお化けっぽくなりました。
弟が「ねえね ゾンビ!ゾンビ!」と言って怯えていました...
まとめ
子供がたんこぶを作ったら?
病院へ行く目安
・ぶつけた場所や状況を確認する → 後頭部を強打した場合は必ず病院へ!
・たんこぶ以外の異常は無いか? → 鼻血、吐き気、発熱なども病院へ!
- 正しい処置方法
- たんこぶを冷やす
- 半日位は安静に過ごす
- 翌日以降、痛みや腫れが引いたら、温めたりマッサージする。
- 目の周りなど、他の部位が変色したらこれもマッサージする。
コブが残った場合、痛みが長引く場合も病院で診てもらった方が良いです。
たんこぶが出来た直後(ぶつけた直後)は子供も泣きまくって、状況がよくわからないことも。そんな時はとりあえず落ち着かせて、冷静にさせましょう。その上で様子を聞いたり、身体の異常を確認し、適切な処置をしてあげましょうね。
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